ストーリー
「今から相原君は私が快適な学園生活を送るための下僕、それでOK?」
なんでこうなったんだろう。
どうしてこうなったんだろう。
色々考えるも「そんな事考えたって仕方が無い」と、頭の奥から誰かが囁いていた。
彼女の手が伸び、僕の髪を一房掴む。
さらさらと撫で上げられる度に、僕の髪が彼女の指の間をすり抜ける。
頭が、心が甘く痺れていた。
何も考えられない。
僕は見下ろされる瞳を真正面に受け、ただ、言葉無く、首を縦に振ることしか出来ないでいた。
陽が沈んだ教室に、薄暗い闇が窓から差し込む。
もうすぐ澄まし顔の三日月が現れて、この教室を、そして彼女を淡く黄色く染め上げるのだろう。
その時、この目の前の少女は。
――どれだけ綺麗に見えるのだろうか?
「花のようなキスを」

